時代の流れを見ていくと、回りまわって元に戻る・良い塩梅に落ち着くことがありますよね。
幼児教育(幼児期に行う教育)についても先取り早期教育が過熱し、それによる弊害が指摘されたことで、文字を教えるのは就学まではやらせないと言って自主性や主体性だけに囚われる放任が進みました。その時代に幼児教育を受けた子供が大きくなり、結果が出たことで今は少しずつ幼児期における学習の重要性に気付き始めたといった感じでしょうか。
私は、いつの時代にも普遍的なことがあると思っています。
2歳児に分数のプリントをさせることは無意味だと思いますが、子供にとってはどんなことも遊びであり学びです。普段の生活に織り交ぜて数を数えて概念を教えることが難しいならば、数を数えるプリントをやらせたらいいですよね。鉛筆だって6歳の誕生日にいきなり持てるようになるわけがありません。
『プリントやりたい?』と聞くと、『やらない』と言います。自分から主体的にやるようになるにはどうしたらいいでしょうか?
こういった質問は小さいお子さんがいる親御さんからよく聞かれます。
また主体性か…と思ってしまうのは横に置いておいて、主体的に自ら学習(プリント)をやりたいと言ってくる子供はいません!大人でも同じ。毎日やる気に満ち溢れて皿洗いしよう!と思うお母さんがいますか?主体的にやりたがって嫌な業務をこなそう!と思うお父さんがいますか?
やる気なんてものは、幻想のようなものでやっていくうちにエンジンがかかって出てくるものなのです。
話を戻して、どう導いたらいいのでしょう?
それは、「?」をつけないこと。
ただ 『プリントやるよ』 これだけでいいのです。
毎日だいたい同じ時間帯(例えば、お散歩のあと・おやつを食べたら・昼寝から起きたら)にするようにしていくと、子供自身にも、○○のあとはプリントをすることが《当たり前》になっていくのです。
私も幼児に指導する時は、「手を洗ったら、プリントやるよ」「おやつを食べたらぬりえの仕事するよ」というふうに『はい、やりますよ~』という姿勢をとっています。これが一番効果的!たとえ、あーだこーだと言ってきても取り合わず『はい、やるよ~』となれば、子供が根負けしてやります。
登園を渋る子の場合も親子の会話には『幼稚園行くの?』『行かない・行きたくない』という押し問答が繰り広げられます。これも同じで、「?」を付けずにただ『幼稚園行くよ』と言えばいいのです。
あとは、子供の交渉に乗らないことですね。
幼児と言えども、意外と賢いものです。あの手この手で親を納得させて自分の要求を通そうとしますよ。
学習するのが当たり前。小さいうちは特にそう思わせたら勝ちですよね。
子供に気を遣って「○○してくれる?」「○○する?」と聞かずに、「○○するよ」と言い切る親御さんを見ると、ご家庭での過ごし方まで想像できますし、その子の将来が楽しみになります。


